最初に、どうなったかを言う
AI社員を何人も作った。部署も作った。7部署。
いまは、秘書が1人です。
僕も最初社員をいろいろ作ったんですが、結局、複雑になりすぎてたたむことになりました。
そこで秘書的なAIを1人作り、組織をまとめ上げた方が効率的だと言うことに気づきました。
これが結論です。この記事は、そこに至るまでの記録です。
1. なぜ何人も作ったか
AIに仕事を任せられると分かったとき、最初に考えたのは「分業」でした。
調べる係、書く係、数える係。会社と同じように、役割で分ければ回ると思ったのです。
7つの部署を作って、それぞれに指示書を書いた。それぞれが動いた。
2. 何が起きたか
動きすぎた。
勝手に進むので何をやっているかわからなくなった
ひとりに色々作業させていた
7人が同時に動くと、誰が何をやっているか、人間が追えなくなります。
1人ひとりは正しく動いています。でも全体が見えない。
しかも、同じ場所を2人が同時に触ると壊れます。共有の台帳を2人が同時に書き換えて、片方が消えた。
これは「AIが賢くない」問題じゃなくて、構造の問題。
人間の会社に7部署あるのは、7人の人間がいるからです。
AIは1人でも7人分の速さで動くので、部署を分ける理由がそもそも無かったのです。
3. 畳んだ
記録には、AI社員を消したログが残っています。
記憶の中に、何人かAI社員を消したログがあると思います
畳んで、秘書を1人作った。
名前を付けて、性格を決めて、「やらないこと」を先に書いた。
いま秘書がやっているのは、こういうことです。
- 予定と記録の管理
- パソコンとバックアップの世話
- 調べもの、下書き
- 他のAIへの取り次ぎ
最後の1つがポイントです。事業の実作業は、別のAIチームがやります。 秘書はそこに直接手を出しません。
事業の作業はAI社員のフォルダーでやるから、あなたは考えなくて良い。私の周りの秘書業務に徹して。
これは秘書に対して、実際に打った言葉です。
最初は秘書が事業の作業まで提案してきました。「数字を埋めましょう」「在庫を仕分けましょう」。
それを、この一言で線を引き直しました。
4. 1人にして、何が変わったか
窓口が1つになった。
`
自分 → 秘書 → (事業のAIチーム)
↓
秘書がまとめる → 自分`
自分が話す相手は秘書だけです。秘書が取り次いで、結果をまとめて持ってきます。
7人と話してたときより、やりとりの量は減って、把握できる量は増えた。
もう1つ。共有の台帳に書けるのを1人だけにした。
他のAIは、自分の作業場にだけ書きます。同じ場所を2人で触らない——これは秘書の就業規則の第3条になっています。
5. いま思っていること
お願いすればパソコンでできる作業は、あらかたのことはやってくれる
7人作ったときも、1人にしたときも、AIにできることは変わっていません。
変わったのは、自分が把握できる形になったかどうかです。
AIを増やすのは簡単です。減らすほうが難しい。
「複雑になりすぎた」と気づいてから畳むまでに、けっこう時間がかかった。
最初から1人で始めていたら、と思うこともあります。でも、7人作って畳んだから、1人でいい理由が分かったのだと思います。
この記事で書かなかったこと
AI社員の「作り方」そのものは書いていません。
作り方は教材がいくつも出てる。ここに書いたのは、作った後に何が起きて、どう畳んだかだけ。
それは教材には載っていない、こちらが踏んだ記録です。
